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『愛の奇跡』がインディペンデントへの道を切り開かせた。
カサヴェテスの監督デビュー作『アメリカの影』は高く評価され興行も成功し、インディペンデントの可能性を世間に知らしめた。しかし、独立製作を目指していたわけではなくその後すぐに、パラマウントと契約し、『よみがえるブルース』を撮り、続いてユナイテッド・アーティスツで本作『愛の奇跡』を撮る。この『愛の奇跡』が彼をハリウッドから遠ざけた。
愛の奇跡
愛の奇跡
カサヴェテスは、知的障害児はどこにいてもよいという考えで撮り、プロデューサーのスタンリー・クレイマーは、施設にいるべきだ、憐れむべきだという仕上がりを望んだ。結局、編集段階で意見が決裂し、彼は編集権を取り上げられた。そしてクレイマーの操作により、彼はその後長らくハリウッド・メジャーから干される結果となる。カサヴェテスは、この後、自分の撮りたいものだけを撮ろうと決心し、結果的にはその映画製作がハリウッド・メジャーからは一線を画すものとなった。
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