女性が白馬の王子様を待ち続けるのは本能だと言う彼が、その本能に男性がいかに立ち向かうかというひとつの“お手本”を示す、最高にハッピーな傑作である。また『フェイシズ』『ハズバンズ』と本作は、彼が一貫して描いた愛について、とりわけ結婚をテーマとしカサヴェテスの結婚三部作と呼ばれている。
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