冬の凍てついたパリの夜、
俳優ポールをめぐる愛の喪失と誕生
友人である俳優のポール(ルー・カステル)と作家マルキュス(ジャン=ピエール・レオー)。彼らはもう若くはない。
マルキュスはエレーヌという女性と同棲している。失踪癖のあるポールは恋人のウルリカと別れ、妻の元に帰る。幼い娘の誕生と、些細なことで衝突をくり返す二人。そして、新しい愛の始まり。自分のもとを去ったエレーヌの愛を取り戻そうとするマルキュス。そして、ポールは子供たちへの愛情と新しい愛の誕生を両立させることができるのだろうか?
『愛の誕生』はフィリップ・ガレルが、ひとつの家族を、愛を、冬の凍てついたパリの夜を舞台に、モノクロームの映像の中に結晶させた傑作である。
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